蕎麦好きの独り言(2015.05.08up)

その壱九、「小心翼々」


代掻き作業中の鳥海山


春と言うよりも初夏のいささか暑苦しい季候に違和感を覚えるこの頃、国民総出で狂騒する黄金週間もただひたすら農作業に追われ、かなり疲れ気味なのだがそうも言ってられない事情もある。
一日中トラクターに乗り、鳥海と月山を交互に見ながら田んぼを何度も往復していると、傍から見ればよく飽きないなと心配されそうだが、目離し出来ない事情もあるのだが、こればかりはやってみないと分かりはしまい。

都会から帰省した人達は○○荘のラーメンを食べるために1時間も立って並ぶらしいが、人間辛抱が大事と言うけれど偏屈人間には到底理解出来ない。もっともそう何度も来ることが出来なければ仕方のないことなのかも知れないが…
少しだけ時間をやりくりして近場へドライブしだが、やっぱり何処に行っても人だかりなのだった。まあお金と時間を大いに使うことは、ある意味日本の、もとい地域の経済発展に多大な貢献をすることに違いなく喜ぶべき事象であろう。
でもね…(汗)


国道沿いにいっぱいあった幟に導かれた場所
なんでだろう?

とは言いながら我が社もご多分に漏れず怒濤の八連休、もっとも八連休を享受できるのは窓際族の筆者と事務職並びに役員達だけのようで、働き盛りの社員は自主的に出勤して激務に励んでいる。けれども農作業に勤しむ我が日課だって負けてはいない。早朝5時には田んぼに出ている毎日なのだ。四時半起床なんてこともある。
もっとも家人にしてみたらそんなことは日常で、自慢たらしい口を利くと大目玉を食らう。心の中では日常的に感謝しているのだが、何故かうまく伝わらないのだ…(大汗)

大好きな朝日には各山小屋に管理人さん達が5/6まで入るようで羨ましい。過去の災害でアプローチの林道はズタズタに寸断されたが、今は天狗小屋のアプローチが回復し以前の駐車スペースまで入れるらしい。
龍門への林道は工事中とのことだが、いつになったら開通するのかな?
去年根子から実際歩いたが日暮沢小屋までの遠かったこと、もっとも一番辛いのが帰りでしたがね(笑)今年も行きたいな…
今年の山は雪解けが早く何処の山でも同じみたいだが、確かに毎日眺めていても鳥海月山共に例年より早い雪解けを感じる。

忙しい中でも蕎麦打ちは一回試みた。実に久しぶりだったので半分やり方を忘れていた(汗)
今回は金俣蕎麦を打つ。


  
金俣蕎麦は味も香りもGoodです


蕎麦の美味しさはもちろんだが、今回は副食も楽しんだ。
我が家の定番である刺身はもちろん、名物の辛子漬けやイカのげそ天など…


  
ナスの辛子漬け    と    天ぷらなど…


刺身は三種類、とても新鮮で美味いものが手に入りました。写真を見て判る人は通ですな(笑)



左から 真鯛 のどぐろ ホウボウ
筆者が一番好きなのは右端です(笑)


辛子漬けは地元民以外は多分敬遠される筈、地元民でも敬遠する人もいますからね(笑)
ちなみにオラは大好きで黄色いところをなるべく多く付けて食します。
もちろん辛みは鼻にツーンときますよ。
でもそこがたまらなく美味しくて良いのですよ(汗)

まあ多くの人達が休暇を楽しみ有意義な時間を過ごせたのは良いことだと思います。
けれども筆者のように偏屈な人間は、心の幅が狭く思うように仕事が捗らないと、ストレスが火山灰のように堆積していきます。
トラクターのエンジン音で誰にも聞こえないのを良いことに、大声で歌ったり、悪態をついたり、大放屁をしても憤懣やるかたないこともあります。


連休前に田起しは終わっていたので我田引水し(汗)
荒代掻きを終わったのが下の写真であります。



荒代掻き完了


それから少し日を置いて仕上げの代掻き(植え代)をしたのが下の写真です。



仕上げの代掻き完了


この行程の案配というか水加減が難しいのでありまして、ストレスの原因となります。
日照、風向き、田んぼの土質、保水力を自分なりに読んでタイミングを図りますが、上手くいけば気分は最高ですが、失敗したら目も当てられません(笑)
オマケにこちとら半分はサラリーマンの身、時間を有意義に使わないと会社をサボるはめになります(笑)

結果はご想像通り惨憺たるもので、後半に大失態をやらかしてしまいました。
もうこうなると手が付けられません。近くにある人、物、全てに八つ当たりしても気持ちは収まらないのですよ(笑)

イライラして目つきまで違ってきます(汗)

こんな下手な百姓に知らずに近寄った人は災難です。だから近所の百姓仲間は決して寄ってきません。皆知らんぷりして目も合わせませんよ。本当です。
皆命は大切にします(笑)


若い頃仕事でミスをしてパニクってしまい、普段やらないミスを連発した時に先輩から、まずは落ち着けと戒められました。
パニクってはいないけれども、平常心と遥かにかけ離れた精神状態にあることは十分自覚しています。けれども平常心に戻せないんですねこれが…
自分の未熟さに余計腹が立ちます。中年だ、初老だなんて普段言ってますが本当に未熟な人間だとほとほと思い知りました。

この日が連休最終日だったのですが…

ええ、

  ご想像通り…

    次の日は会社を…

      サボりましたよ…(汗)


やれやれ…